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優秀講演賞受賞

鮎貝崇広(M2)と川目拓磨(B4)が、日本機械学会2020茨城講演会(2020年8月21日)で行った口頭発表に対して、優秀講演賞を受賞しました(2020年9月11日更新)。

JPSJ誌論文採択

前田(M2)の論文がJPSJ誌に採択されました(2020年9月9日付)。

Maeda, T. and Kanagawa, T., “Derivation of Weakly Nonlinear Wave Equations for Pressure Waves in Bubbly Flows with Different Types of Nonuniform Distribution of Initial Flow Velocities of Gas and Liquid Phases,” Journal of the Physical Society of Japan, accepted and in press

奨励賞受賞

金川が、2019年度日本混相流学会「奨励賞」を受賞致しました。

被表彰業績「気泡流中の圧力波を記述する非線形波動方程式群の網羅的かつ包括的な導出」 

金川研紹介動画

金川の性格上、研究室紹介動画作成やyoutubeへのアップロードは、一切やらないつもりでおりましたが、新型コロナウイルスの影響もあり、工学システム学類のオープンキャンパスがオンラインで開催されることとなりました(2020年8月23日)。

そこで、各研究室紹介動画作成の要請(≠義務)があり、重い腰をあげて、動画を作ってみました。研究室や所属学生の見解ではなく、金川個人の見解です。また、金川研に限らず、工学系(機械系中心)進学の利点や、理学物理系・理論物理系の研究をあえて工学系で行うことのメリットについて、あくまで金川の私見を述べています。

助成金

公益財団法人服部報公会「工学研究奨励援助金」に採択され、100万円のご援助を頂くこととなりました。

雑感(金川)

  • 最近は、Twitter  にて情報を発信するようになりました。真面目なことや、くだらないことを、深く考えず好き勝手に書いています。学術的な話をかくときも、正しいかどうかに拘りすぎてはいません。ご興味があれば御覧ください。
  • 研究室を閉鎖して、あっという間に、約4カ月が過ぎました。会議も授業も学生指導などもオンラインですので、大学には基本ずっといるものの、誰かと直接接することがなくなりました。
  • 現在の状況下ですと、研究室を再開してもよさそうですが、個人的に楽観視できる状況ではないと考えており、当面閉鎖を続ける予定です。
  • 理論系で、数値計算も一部行うものの、スパコンなどを使う類ではないので、全て在宅で研究ができています。M2は進路が決まり、全員、週一で進捗を確認しています。式変形を伴う相談の場合は、やややりづらさを感じますが、大きな問題ではありません。
  • 例年、月1で飲み会をやっていましたが、これができていません。オンラインで一度試しましたが、どう話をすればよいか、困惑する学生が多かったように思います。
  • これまで、学会出張先で観光したり打ち上げをすることが、研究室内のおもな交流でしたが、これもできません。
  • 以前、ある工シス生から「金川研だけテーマや雰囲気が違う感じがする」と言われたことがあります。深くは尋ねませんでしたが、理学(基礎)寄りで、特定の応用先を見据えていない点を指した質問と受け取っています。最近、なぜ理論研究をやるのか? について考える機会があり、少し書いてみたいと思います。

  • 流体力学は、元々は物理の一分野です(この点で、同じ連続体力学ではあっても、材料力学とは異なると認識しています)。しかし、理学系の純粋物理からは、事実上ほぼ撤退し、工学の機械系や土木系などへの異動が完了しつつあると認識します。
  • 金川個人は、学生時代の所属も工学機械で、指導教員の先生方の所属も広義の機械系と認識していますが、ルーツを深く辿れば、理学寄りの面があるのかもしれません。くわしくは調べていませんが。
  • 基本的に、工学と理学の中間の価値観で進めていますが(「工学」「理学」といった言い回しは、人によって定義が違いますので、安直に使うことは憚られますが)、理学ではなく、工学部において流体力学の基礎研究を行うことは、極めてメリットが大きいと思います。共同研究などによって、新たな理論を、応用研究者に実装してもらったりという可能性を秘めるからです。
  • 国内で、流体力学の基礎理論を専門にされている先生や研究室は、複数存じていますが、純理論のみに注力する研究室は存じませんし、おそらくはほぼないものと認識します。正確には(恐らくは様々な事情から)どんどん理論研究から撤退していったとも認識します。
  • 中でも、金川研の専門の「混相流」では、実験と数値解析にほぼ二分化され、(現在)理論オンリーをやられている先生は、おそらくおられません。混相流は、まさに現実世界の流れであり、流体力学の中でも、事実上、応用分野のカラーが強いと認識します。
  • 金川個人は、元々は、数学が好き、物理を数学的に厳密に学ぶのが好き、特段の応用に興味がないといった理由で、流体力学の基礎理論を専門に選び、「自身が好きだから」理論をやっていた面があります。
  • しかし、このように、理論が絶滅しつつある現状も踏まえると、誠に僭越ながら、自身は、理論に特化し続けなければならないのではないかと、使命感?に似たものを感じ始めるようになりました。理論を誰もやらない(どんどん撤退している)からです。
  • 実際、昨年度、ある学会で発表後「最近、お金になる研究ばかりが重視されていて、基礎研究、それも理論はみかけなくなった。昔は学術的な研究をされていた先生も、今は雰囲気が変わった。基礎研究をやっているのは、金川さん以外にいないのではないか。金川さんがいなくなったらどうなるのか」と(5歳程度上の方から)コメントを頂きました。
  • ここで決して、基礎と応用、理論と実験、どちらが重要かなどを論じたいのではなく、全て重要に決まっています。バランスと分業が重要なのだと思います。1人で全てできるべき、という考え方も承知していています。しかし、筑波大の特殊性による点とも思うのですが、講座制を廃止して1研究室に複数の教員が所属しない大学においては、分業は極めて重要と考えます。このような経緯から、基礎理論に特化しています。
  • 学内と学外のいずれを見ても、やはり主流は応用研究だらけで、基礎理論の研究発表はほぼ見かけません。そのような意味でも、マイノリティであることを活かして、引き続き、このスタイルの維持が良いように考えております。
  • 性格上、(仕事に限らず)流行に飛びつくことが好きではありません。流行は流行で面白そうだとは思いますが、いざ、廃れたときが心配です。流行に反する研究は、魅力が強くない面はあるでしょうが、流体力学のように、古くとも永久に重要性が消えない工学基礎物理は、廃れることはなく、その普遍性の追求には、価値があると考えます。
  • ここ最近、人のやらないことをやるべき、と強く感じます。もちろん、研究者ですので、人と違うことをやるのは当たり前です。テーマの違いというよりも、価値観や指導方針など、もう少し違った面において、人と異なっているべきと考え始めました。
  • 金川研には、幸い、毎年、基礎理論のみを志向する学生が、定常的に配属されており、社会人博士を含め、基礎理論の志願者が増えております。
  • 客観実績として、国内の工学系研究室においては、かなり高いものと自負します。修士在学中に全員が筆頭著者で査読付き論文を書いており、学類生は卒業時に2年連続で筑波大学学長表彰(研究)を受賞しており、学生の学会表彰も相当数あります(2019年度に計6件)。最近、1期生の1人より、第1種奨学金の全額免除の朗報が届きました(1期生の貸与者はこの1名だけでした)。
  • レールは敷いていますので、本当に学生の力になっているのかなど、懸念もあります。とはいえ、多数の発表、論文を書かせることは、実践スキルとして、少なくとも、マイナスにはなっていないように見受けられます。
  • マイノリティであることからか、幸い、テーマは尽きません。ただ、単に誰も好き好んでやらない研究だから、テーマがどんどん出てくるだけかもしれません。
  • 物理学・工学として、流体力学には、実験的実証が必須ですので、理論にて博士学位取得後には、当然、実験を行うことを計画していました。実験ができることは、流体力学者として重要極まりないです。
  • しかし、このように、理論志向・基礎派の学生があまりに集う現状からは(これが全くの予想外だったのですが)、理論に一極集中することが、学内研究室としての使命であり、また学外を見てもこのような異端の研究者が(若干名)いることには、何かしらの意味があるのではないか、のようにも感じております。そう考えるとき、素人として実験に参入するよりも、強みである理論に偏重した研究者として生きていく路線もありではないかと思い始めました。
  • 理論予測を実験で実証したり、実験結果を説明できる理論をつくることは重要であり、理論と実験双方をできることが最善と考えてきました。しかし、ひねくれた考え方をしますと、この「理論と実験両方ができる」考え方自体は、誰でも考えることともいえ、独自性がないようにも考え始めました。もう少し個性的な生き方、極端な道、独自性を発揮できる生き方もあってよいのではないかと。例えば、実験だけ、理論だけ、好きなことや得意なことだけで勝負する道もあるのではないでしょうか。
  • 大学教員である以上、学生と共に研究を行うべきであり、理論希望の学生に実験を与える選択肢は浮かびません。もとより、金川研への配属を希望しないでしょう。
  • 自身が「流体力学」の観点から成長し、スキルアップするためには、実験をすべきと考えるのですが、理論希望の学生が多すぎるために、実験に着手できないという、あまり予想していなかった事態です。
  • もう少し長いスパンで考え、実験をやりたい学生が現れたら、実験に着手するかもしれません。いずれにしても、学生の希望第一で研究室を運営しようと思います。
  • 別の観点として、「理論」のみをテーマに、流体でなくても何でもやる、というスタイルも検討しております。つまり、流体力学での勝負ではなく、理論・数理での勝負です。金川研配属者のうち、流体力学に拘りがある学生は、半分もいませんが、ほぼ全員が、理論の観点に拘っています。
  • 工シス学生から「理論系は就職で不利ではないのか?」とたまに腹立たしいことを聴かれますが、そのようなことは一切ありません。卒業生は皆希望の就職先に就職しています。機械系だからか、自動車や重工関連が多いですが、技術系を志望しないケースも、インフラ関係を志望するケースも、さまざまです。(中途半端ですが、2020年7月25日記載)

講義資料

金川研日誌(9月25日・30日)

(1) 9/25と9/30に,金川研究室メンバーが一堂に会するゼミが行われました.みなさんの発表はとても上手で,自分の発表スキルやわかりやすいスライドを作る上で大変勉強になりました.特に,初めて聞いたM2の先輩の英語での発表は素晴らしく,英語発表特有の間の取り方や話の繋げ方など,今後国際会議で発表する上でのテクニックをたくさん盗ませていただきました.
30日の昼休憩では,研究室学生だけで昼食を取りに行っていたようです.私は所用で30日の午前中を欠席したため参加できず,少し羨ましく思っています.この昼食会がきっかけかどうかはわかりませんが,秋学期に入って以降,授業の合間などにM1同期で学食に行く機会が格段に増えました(春学期には一度もありませんでした).院生は孤独になりがち(自分だけかもしれませんが…)なので,このような繋がりは大切にしてゆきたいと思っています.
30日のゼミ終了後には,金川研全体で飲み会を行いました.この会でネタにあがってしまったのが,私が初めての口頭発表でやらかした言い間違いでした.当時はとても緊張していたため全く記憶にないのですが,発表の厳かな雰囲気の中での素っ頓狂な言い間違いが相当ツボにはまってしまったらしく,みなさん笑いをこらえるのに必死だったそうです.私が卒業するまで,金川研飲み会のネタになる気がします.また,会の終盤では,金川先生から研究室旅行に行きたいという提案がありました.研究室メンバーは公私共に個人プレーが多く(個人の感想です),全員で旅行に行くというのは難しいと思う反面,居室が別れているために後輩との繋がりが薄いので,日帰りで親睦を深められる行事があれば良いと思います.
飲み会のお会計は,大部分を金川先生に払っていただきました.いつもありがとうございます.(文責:M1)[2019年10月12日更新]

金川研日誌(6/3)

配属後約4カ月たったB4に日誌を書いてもらいました(金川)。

履修している授業は現在すべてオンラインで実施されていますが、感想としては、極めて快適です。研究に関しても、今のところ特に支障は無いと感じています。普段は主に、手計算と週1回の打ち合わせを行っていますが、自宅で問題なく行えています。打ち合わせ以外にも、普段から金川先生に非常にこまめにレスポンスを頂けるので、とても有難いです。
 
しかし、学会参加については、少なからず不安を感じています。今年度、学会はオンラインで実施されるものが多いようです。私はオンライン学会どころか、通常の学会すら一度も参加したことが無いので、オンラインでのプレゼンテーションがどのようなものになるか、皆目見当も付きません。とにかく、この状況が永遠に続くのは色々としんどいものがあると思うので、少しでも早く元の生活に戻ってほしいものです。
 
最後に研究の進捗について、かなり前の話になりますが、約1か月ほど計算を進めていたとある研究テーマが、芳しい結果が出そうにないという事で、保留になってしまいました。
残念でしたが、このテーマを進めているうちに、研究の内情を把握できたので、プラスにはなったと思います。
現在は、新しいテーマで計算を進めています。また、TeXの使い方を練習しています。まだ知っている機能は少ないですが、思っていたよりは使いやすいという印象です。出来上がりも綺麗になるので、気分が高揚します。
今後は、現在の研究テーマについての知識を深めつつ、数値計算に取り組んでいくことになるかと思います。[B4]

2019応用数学A後半講義資料

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2020年度:金川研4年目

博士後期課程学生(社会人、国立研究開発法人所属)1名と4年生2名が新メンバーに加わりました。金川研に、社会人博士が入学することはないものと想定(悲観視)しておりましたが、腰を据えた基礎理論研究をとの希望から、マッチングがとれた例と受け取っております。

昨年度からのメンバーをあわせると、D1が1名、M2が5名、M1が3名、B4が2名の計11名体制です。博士後期課程への進学希望状況を考慮すると、今後は10名前後で推移すると思われますが、1人1テーマであることなどから、中長期的には、M2以下の人数を徐々に絞るべきとは考えています。

気泡流中の非線形波動の理論解析がメインですが、数値的研究、固体力学、熱工学、医用超音波などに着手、また、テーマを探しつつあります。流体工学や機械工学への拘りは低い反面、工学応用のための確固たる基礎理論創成という目的意識は強く、この価値観に合致するテーマであれば、さほど選り好みなしに取り組む予定です。

派手な研究、実験、産学連携研究、特定の応用を見据えた研究は行いません(金川研の対象でないだけであって、当然、応用研究は重要ですし、実験を行わないだけで、実験事実は積極的に利活用しています)。物理が好きな人、数学が嫌いでない人、特定の応用ではなく工学広範の基盤となる普遍的基礎(物理の解明や基礎学理の創成)に価値観を見出せる、またはやりがいを持てる人を歓迎します。金川の上記価値観が、学生と全て合致することも必要もありませんが、配属される学生を見る限り、いずれも、数学が嫌いではなく、物理に何かしらの関心をもっており、成績が極めて優秀で、派手だけを求めず、個人ワークを苦痛に思わない点については、共通しているように感じています。

一言でいうと、数式の「導出」がテーマです。数式を「解く」ことは、現時点で、余り重視していません。数学カラーの強い研究室と勘違いされますが、やっていることは物理に他なりません。もっとも、数式をいじる作業が殆どの時間をしめますが、導出とは、物理法則を根拠にするからです。むしろ、数式を解く研究の方が、数学(応用数学、応用数理)寄りであるように個人的に感じます。


本年度は、科研費基盤研究Cの最終年度(FY2018~FY2020)、および、カシオ科学振興財団からの助成を受けており、学生の研究内容の一部は、当該研究計画と関連します。学術的興味だけに基づく基礎研究ではなく、流体工学や医工学の基盤となる基礎研究です。

昨年度の成果の一部は、査読付雑誌論文5編、査読付国際会議論文11編(内3編はIF付雑誌)に掲載され、全編ともに学生が筆頭著者を務めています。未公表の成果も、同様に学生を筆頭著者とする形で、国際一流誌複数編への投稿を準備中です。以上の成果等を受け、学生は計8件の学会表彰(論文表彰1件、学科首席相当表彰2件、講演表彰5件(いずれも対象者のうち上位1割の講演者に対する表彰))を受賞、学類生は2年連続で学長表彰を受賞しています。

あくまでも学生個人が、主体的に研究を行い、成果公表(学会発表・論文投稿)までを中心的に行う点が特長であり(テーマは金川から与えます)、結果として、学会からも高い評価を頂けていると認識します。修士在籍中に、筆頭著者として査読付論文への掲載を狙う点でも特徴的であり、実際100%の達成率を誇っています(内7割はM1時点(就活開始前)で掲載、B3でも1名掲載済)。学内は元より、国内の工学基礎理論系研究室では例外的であると自負します。

上記成果達成の一因としての金川研の運営ポリシーとして、ゼミの(原則的)廃止、束縛や無駄の排除が挙げられます。意味のある会合は実施しますが、理由のない会合や効率の悪い集まりは実施しません。例えるならば、体育会系雰囲気とは相反しており、集団生活やビシバシとした指導を好む学生さんとは相容れないでしょう。ただ、ここでの「無駄の排除」とは、あくまでも研究指導と研究室運営のスタイルを指します(研究を進める上では、計算ミスによる膨大な時間の浪費や、一見無駄に思える基礎の確認など、無駄も非効率も相当数生じ、むしろ、無駄を経てこそ真の力がつくはずです)。

その一方で、学生が一日中ずっと研究をしている印象もありません。(余程ハマる学生や、博士後期を志向する学生でない限り)理論研究を一日中行うことは、集中力やメンタルなどの観点から、容易ではありません。生活スタイルも含め、学生を信頼し、自由を与えることが、成果の効率的創出につながっているようです。逆に言えば、「放置されてもサボらない真面目な学生」を前提としているため、放置されるとサボる学生さんには不向きな環境の可能性を秘めます。もっとも、週一での進捗報告は義務付けていますが、それ以上は介入しないスタンスです。実際に、新型コロナウイルスの問題を受けても、効率重視・成果主義で研究室運営を考えるため、現時点では、学会発表の見通しが不透明であること以外、ほぼ影響を受けていません。

[5/31] オープンキャンパス

5月31日(日)構造エネルギー工学学位プログラム・オンラインオープンキャンパスにて、金川研を公開します。ご興味ある方は、参加登録してください。


【時間】

・ 11:00-11:30 に、全体説明会にて簡単に紹介します。

・ 13:30-15:00 に、ZOOMにて原則一対一にて個別対応いたします。

【研究室の方針】実験装置もパソコンも使わず、紙とペンだけを道具にして、流れと熱の本質を数式で予言します。

【キーワード】⼿計算・⼯業数学,混相流体⼒学,気泡振動波動論,熱⾳響,弱⾮線形多重尺度解析

金川研日誌(4/30)

配属決定後3か月弱が経ったB4に書いてもらいました(金川)。


最近は暖かくなってきたな,と思いながら計算を進めています。

2月に金川研究室に配属されてから,最初は過去の論文の内容を計算しながら追うことで,どのような方法で何を目標として取り組むのか,について学びました。最近になって過去の論文での「ゴール」にたどり着いたので,自分のテーマに取り組み始めました。

外出自粛のため,大学にしばらく行っていませんが,週に1度の打ち合わせをオンラインで先生と行い,不明点を随時解消しながら研究を進めることができています。それでも不便なこともあるので,一刻も早く事態が収まることを願いながら,自分にできることをやろうと思います(B4)。

国際会議にて優秀論文表彰

鮎貝崇広 (M2) の論文が、178th Meeting of ASA (米国音響学会2019年秋季大会@San Diego) において、Student Paper Prize in Physical Acoustics, Second Place (学生論文コンペティションの物理音響部門で第2位) を受賞しました。

Ayukai, T. and Kanagawa, T., “Numerical Study on Nonlinear Evolution of Pressure Waves in Bubbly Liquids: Effective Range of Initial Void Fraction,” Proceedings of Meetings on Acoustics, Vol. 39, Issue 1 (2019), 045009.

教育貢献賞

金川が、令和元年度・筑波大学システム情報系・教育貢献賞を受賞いたしました(2020年3月)。

金川研閉鎖

新型コロナウイルスの影響を受け、かなり前から、研究室を閉鎖(学生室を物理的に閉鎖)しておりますが、もちろん、研究室と研究活動は閉鎖せず、全学生、週一でのオンライン報告を義務付けています。ただし、就活中の学生は、不定期の報告で可としています。

金川研創設以来、学生には、国内外において、少なくない回数の学会発表をさせていましたが、2020年度は、恐らくはごく少数に、最悪0回になるかもしれません。学会によってはオンライン開催も見受けられますが。幸い、特に現M2の成果成熟期でもあるので、大学院生は論文投稿に集中させる予定です。学類4年生2名は、例年よりも速いペースで、勉強と手計算をしています。オンラインでの飲み会も実施しており、例年との変化はあまりありません。

紙とペン(とノートPC)さえあれば、いつでもどこでも研究可能で、金川との相談さえこなせば、極論、先輩や同期との協力・交流なしでも上手く進みます。このまま、ほぼ全く新型コロナウイルスの影響を受けることなく、研究を遂行できればよいのですが。

新型コロナウイルスの影響は今年度だけに留まらないと危惧しつつあります。悲観視ばかりしても仕方がありませんので、今年度の経験を活かして、さらに効率的な研究室運営を目指す予定です。

ただ、研究室とは無関係ですが、授業だけはどうしようもないと絶望視しています。最善を尽くそうと準備中ではありますが、古典的と言われようとも、教室における板書と定期試験以上に、習熟度を高める方法は、現時点では残念ながら思いつきません(金川)。

[4/19日曜13:00-15:00]金川研オンライン公開

4月19日日曜 13:00-15:00
 
金川研を公開します。
 
数学・物理好きな方、お越しください。
 
★ 実験装置もパソコンも使わず、紙とペンだけを道具にして、流れと熱の本質を数式で予言します。
 
★ キーワード:流体力学、熱力学、非線形波動、応用数学、理論物理、工学基礎
 
★ 参加登録(構造エネルギー工学学位プログラム)
 

学位記授与

2020年3月25日付けで、金川研の修士2名と学士3名が学位を授与されました。また、以下の受賞がありました。

圷亮輔(M2):構造エネルギー工学専攻長表彰

慶本天謹(M2):日本機械学会三浦賞、構造エネルギー工学専攻長表彰、同専攻修士論文優秀発表者賞

石塚怜央奈(B3):日本機械学会畠山賞、筑波大学学長表彰

金川研日誌(2/14)

新B4に日誌を書いてもらいました。


かなり前のことになってしまいましたが,卒研発表会と研究室の新歓がありました。卒研発表は難しいことをやっているな,と感じましたが,嬉しかったことが1つあります。それは,何をしているのかはわかった,ということです。高校生や大学1年生の頃は,研究の話を聞いても何を言っているのか全く理解できなかったので,3年間で少しは成長したんだな,と感じました。(感じただけかもしれませんが)新歓では先輩方と話すこともでき,これからの新環境でも頑張ろうと思いました。というわけで,1年後は自分が発表するということを意識して勉強します(新B4)。

金川研日誌

新B4に日誌を書いてもらいました(金川)。


約1週間前の2月14日、卒論発表会・研究室飲み会があり、B3の私も参加させて頂きました。

卒研発表会は、1年前のB2の時にも参加させて頂いたので、2年続けての参加になりました。1年前に発表を拝見させて頂いた際、話し方・発表の分かり易さが素晴らしいと感じ、金川研に入りたいという1番のきっかけになりましたが、今年も同様の感想を持ちました。
研究室飲み会は、先輩方の卒業お祝いと、我々B3の新歓も兼ねて行われました。至って平和な飲み会で、私としては非常に居心地がよかったです。また、会計の大半は金川先生が支払って下さいました。
この日は午前中に学類授業の期末試験もあり、期末試験・卒論発表会・研究室飲み会と内容の濃いスケジュールでしたが、充実した1日となりました。

卒研配属が終了してから、先生と数回面談を行い、勉強用の資料などを大量に頂いています。ひと通り目を通しましたが、流体の基礎関連の科目を長らく履修していないこともあり、分からないことだらけで、まずは勉強が必要だと感じました。英語の資料も数多くあるので、暫くの間は英語の文章に四苦八苦する時期が続きそうです(B3)。

POMA

谷田部(M1)の論文、石塚(B3)の論文が、Proc. Mtgs. Acoust.誌 (IF=0.42) に掲載されました。


Yatabe, T. and Kanagawa T., “Nonlinear Acoustic Theory on Pressure Wave Propagation in Water Flows Containing Bubbles Acting a Drag Force,” Proceedings of Meetings on Acoustics, 39(1) (2019.12), 045001.

Ishitsuka, R. and Kanagawa, T., “Derivation of KdV-Burgers Equation for Weakly Nonlinear Pressure Waves in Bubbly Liquids with a Polydispersity,” Proceedings of Meetings on Acoustics, 39(1) (2019.12), 045002.

応用力学論文集


亀井(M1)・鮎貝(M1)の論文が、土木学会論文集(応用力学)に掲載されました。


亀井陸史, 鮎貝崇広, 金川哲也, “気泡流中の長波の弱非線形伝播に粘性と熱伝導性が及ぼす影響に関する理論的研究,” 土木学会論文集A2 (応用力学), 75(2) (2019.12), pp.499-508.

学生視点の金川研紹介(10)

M1に紹介文を書いてもらいました。


金川研を選んだ理由は、

・場所にしばられない研究室が良かった

・基礎研究をしてみたかった

・奨学金免除の条件から、学会に多く行きたい

の3点で、この観点からマッチしたところを選びました。

現在の研究の進め方、過ごし方は

・ほとんど家や外で研究。学校に行くのは授業・打ち合わせ・発表練習。

・学校以外にも多忙な時期があるが、先生が面談の時間等フレキシブルに対応して下さる。

・(実際夏ごろまではたくさん計算をしていましたが、最近は学会発表準備や練習に時間を割いていました。)

と行った感じで、個人の状況をくんでくれるので、とくにストレスもなく研究できています。

(ただ、放任主義というわけでもないです。わたしは研究が進まなさすぎていたのですが、その時は指摘されます。)

ただかなり計算量が多くて、特に苦手意識のなかったわたしでも見たくないなあって時期が来るので、手計算が苦手な人にはオススメしません。

テーマについてですが、わたしは、「気泡流中において、気泡の気液界面での物質輸送を考慮した際の非線形圧力波」について研究しています。これは現M1の方の研究に、さらに物質輸送を新規に考慮し、波動方程式を導出しているというものです。これが、想像よりもかなりむずかしかったです。先行研究がほとんどないので、先生と相談しながら手探りで先に進め、新たなモデルを作る予定です。

他の人のテーマについても、私のようにいままでの研究に新しく実現象では無視できないものを取り入れたりしてる人もいますし、全く新しく力学や数値解析に挑戦しているひともいます。なので、テーマは皆さんが想像しているよりは柔軟に選べるのではないかと思います。