日本流体力学会年会2024で行った以下の口頭発表に関して、邉見(M2)と福屋(M1)が、日本流体力学会・若手優秀講演表彰を受賞しました(約165名の審査対象者のうち受賞者が17名)。おめでとうございます。

– 邉見和史(M2): 気泡流中を伝わる弱非線形圧力波に気泡間相互作用が及ぼす影響の理論的考察

– 福屋智大(M1): Kelvin-Voigt-seriesモデルを用いた気泡を含む粘弾性媒質における超音波伝播の線形理論


この度は若手優秀講演表彰をいただくことができ、大変光栄に思います。

今回の受賞は、発表練習で多くの客観的アドバイスをくださり、何度も発表スライドのチェックをしてくださった金川先生と、自分の研究の合間を縫って発表練習に付き合ってくれた研究室の皆さん、温かく聴講してくださった会場の皆様方のおかげだと思います。心より感謝申し上げます。私はこれまでに、学会発表を4度(学内の発表を入れれば7度)行ってきましたが、思い返してみると、自分の中で「成功」といえる発表ができたと感じたのは、今回が初めてでした。というのも、今回の学会では自分が初めて「伝える」ことを意識できたように感じるのです。

最初の研究発表になった卒論発表のときには、まず声が小さく自信なさげに聞こえることや、質疑応答の際に質問者1人に向けて話してしまっていることを金川先生から指摘していただきました。今思い返すとそのときの私は、その場をいかにうまくやり過ごすかだけを考えていて、肝心の「伝える」ことを完全に放棄していたように感じます。聴講者の視点から見るとわかりやすいのですが、伝えようとしている発表者と、こなそうとしている発表者の違いは一目瞭然です。伝えようとしている発表者は、身振り・手振り・ポインター・アイコンタクトなどのあらゆる手段を使って自分の研究をわかってほしいという気概を感じていたので、私もそれをマネしながら自分の発表を改良していきました。2年ちょっとの経験と知識の蓄積のおかげで今回の学会では、自分が伝える側なんだという気持ちを持って発表に臨めましたし、質疑応答でも互いにプラスになるような議論ができたように思います。それが結果的に(幸運も重なり)今回の受賞につながったのかなと思います。

今後も今回の受賞を自信にしつつ、研究活動に精を出していきたいと思います(邉見和史)。