ホーム » 2022 » 2月

月別アーカイブ: 2月 2022

ここからスタート

2022年2月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728 

科研費採択

日本学術振興会科学研究費助成事業 学術研究助成基金助成金 基盤研究(C)に、研究代表者として、申請課題が採択されました(2022年4月1日から2025年3月31日)(内定:2022年2月28日付)。

2014年度から11年間連続で、研究代表者として、科研費による研究(計4件)を、途切れることなく継続できております(特別研究員奨励費を含めれば、2010年度から15年間連続、計6件)。審査を頂いた先生方に感謝申し上げます。

超音波造影気泡

超音波造影気泡の「集団」としての非線形音響特性を理論的に調べた、菊地(M2)の論文が、2022年2月11日に、掲載から9カ月で、ダウンロード回数10,000回を突破しました。現在、発展形の成果を、国際誌2編に投稿中です(2022年2月11日)。 

NEDO若サポ採択

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「官民による若手研究者発掘支援事業・マッチングサポートフェーズ」に、金川の申請課題が採択されました(期間:2022年2月28日から2023年3月31日、総額:1,000万円)(2022年1月24日)。

超音波造影剤気泡の理論

超音波造影診断のために、脂質等の膜で覆われた気泡の力学について、90年代から、先駆的な理論研究がなされていました(de Jong, Church, Hoffなど)。しかし、現在に至るまで、単一あるいは数個の膜気泡の力学という制約が課されてきました。最近では、分子論などミクロな観点からの研究、生化学的な手法が盛んに見受けられる中でした。
 当該論文では、これらの従来培われてきたミクロな知見を、超音波診断の臨床応用を想定し、十分に多数の膜気泡を含む場合(マクロ理論としての多数の膜気泡を含む液体中の超音波伝播の問題)へと拡張したものです。膜に粘弾性体を仮定し、膜の粘性や弾性が超音波伝播に及ぼす影響を、非線形音響学と混相流体力学の観点から、理論的に考察しました。ただし、当該問題設定は、まだ、最も簡単な場合に限っており、今後、膜の力学特性など、様々な拡張・発展が必要な中です(2021/6/25)。
 
続編として、1編がChem.Eng.Sci.に採択され、1編を国際誌に投稿中です。
 
 
菊地(M2)の超音波造影診断用の膜で覆われた気泡に関する理論解析の論文が、公開から26日で2,058回ダウンロードされ、Jpn. J. Appl. Phys.誌のmost readの1位になりました(2021年6月6日時点)。
 
 → 残念ながら、その後、1位から転落していましたが、公開から321日で10,868回ダウンロードされています(2022年3月30日時点)。