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機械学会茨城講演会において学生講演賞受賞

石塚怜央奈(M2)と加賀見俊介(M1)が、日本機械学会2021茨城講演会(2021年8月19日)で行った以下の口頭発表に対して、優秀講演賞を受賞しました。表彰対象は30歳未満の発表者です。両発表内容ともに、国際誌への投稿を準備中です。

石塚怜央奈, 金川哲也: 2種類の大きさの気泡を無数に含む水中圧力波の非線形理論解析

加賀見俊介, 金川哲也: マイクロバブル増強型の強力集束超音波治療に向けた数理モデルの構築

日本音響学会粟屋 潔学術奨励賞

金川が、日本音響学会第50回粟屋 潔学術奨励賞を受賞しました(受賞日:2021年9月8日)。今後も研究に励みます。


粟屋 潔学術奨励賞は,粟屋潔博士 (本学会第9代会長) のご遺族からの寄付を基に昭和58年に創設された賞で,音響に関する学問,技術の奨励のため,有為と認められる新進の研究・技術者に贈呈されます(日本音響学会HPから抜粋)。

金川研日誌(9/7)

B4の学生に日誌を書いてもらいました(金川)。


B4の自分から混相流シンポジウムでの発表やそれまでの理論解析、数値計算について書かせていただきます。

8月下旬に行われた混相流シンポでは3月頃から行った理論解析と6月頃から行った数値計算の結果を発表しました。理論解析での手計算については比較的早い段階で成果を出すことができましたが、その後行き詰まり、数値計算を行う必要が出てきたため、Pythonによる計算コードの書き方を勉強しました。分からない箇所は主にネットで調べて対応し、それでも分からない場合は研究室の先輩に相談して、解決していただきました。また、混相流シンポの講演原稿についてはTeXで書きましたが、まだ不慣れなこともあり、図の挿入の仕方や参考文献の書き方などで苦戦しました。文章も先生に多々添削していただき、仕上げることが出来ました。発表についてはスライド作りにおけるアニメーションの効果的な使い方や質疑応答の練習など先生に指導していただき、発表の前日まで試行錯誤しました。本番はオンライン開催のため、人前で話すよりは緊張しませんでしたが、スライド共有した際に画面が固まってしまい、次のスライドに移れないというハプニングがあり、その時はかなり動揺しました。念のため、予備スライドを除いて軽くしておいたスライドも用意していたので、なんとか対応出来ました。本番では練習通りにいかないことも多かったですが、良い経験になりました。今後もまだ学会発表が控えているので、今回の反省を活かして頑張りたいと思います(B4)。

金川研日誌(9/5)

M1の学生に久しぶりに日誌を書いてもらいました(金川)。


関東は急に気温が低くなった今日のこの頃です。M1になって5か月ほど経ったので,現在の進捗などについて書こうと思います。

私は,主に学類生の頃のテーマの拡張版について研究しています。実は4月より前から取り組んでいましたが,物理的におかしな結果しか出ず,詰まっていました。

そこで,一から前提を見直して,いろいろ考えてみたところ,それらしき結果を得ることができました。最近の学会では,その結果について発表しています。

ということでこれまでの5か月ほどは,1つのテーマについてずっと研究をしていたわけですが,様々な発見がありました。

1つ目は,前提の見直しです。理論研究では実験とは異なり,予期せぬ条件などは基本的にないため私は,前提や設定を「当たり前」としがちでした。しかし,結果がおかしいということは,どこかがおかしいということです。過程に間違いがある可能性の方が多いですが,一から見直すことの重要性に改めて気づきました。

2つ目は,表現の仕方です。1枚1枚のスライドのわかりやすさはもちろん重要ですが,どのような流れで話されるのが自然なのか考えることも重要だな,と思いました。また,当たり前ですが,そもそも表現が適切なのか,を文献を読んだりして根本から見直すのも大切だなと再認識しました。

この2つは,辿っていくと「初心忘るべからず」につながると思います。

最近は研究生活に慣れてきて,いろいろと「楽をする」部分が増えていると思います。近頃新しいテーマに取り組む話もあるので,このあたりで気を引き締め直したいです(M1)。