Phys. Fluids掲載
抗力・熱伝導・粘性・音響放射という4種類の散逸性が、気泡流中の圧力波に及ぼす影響を理論的に考察した成果が、Physics of Fluids 誌 (IF=3.514, SJR = 1.4, SNIP = 1.64, CS = 4.9) に採択(2021年3月1日)、掲載されました(2021年5月18日)。
気泡に働く抗力が波の散逸性を増加させ、気泡の並進運動が波の非線形性を増加させることを、理論的・数値的に示した、Yatabe et al. (Phys.~Fluids, 33(3), 033315, 2021) の続編です。気泡に働く抗力を考慮の上で、弱非線形波動方程式を導出した先行研究は見受けられません。抗力が「流れの」減衰に寄与することは想像がつきます。しかし、非振動成分である抗力が、振動成分である圧力波の減衰を招くことは、直感的に考えづらいという先入観があったと想像され、この点に新規性を有します。
Jpn.J.Appl.Phys.(Kikuchi & Kanagawa, 2021; Spotlights)
菊地勇成(M2)の超音波造影剤気泡の非線形音響特性に関する理論解析の成果が、Jpn. J. Appl. Phys. 誌 [Impact Factor = 1.376, SJR = 0.371, SNIP = 0.941, CiteScore = 5.0] に採択および Spotlights に選出され(2021年3月3日)、open access として掲載されました(2021年5月12日)。[Tsukuba Journal]
Phys. Fluids掲載(Kamei et al., 2021)
2021年5月4日付で、亀井陸史(2020年度M2)が筆頭著者の論文が、米国物理学協会発行の Physics of Fluids (IF=3.5, SJR=1.4, SNIP=1.64, SC=4.9) 誌に掲載されました。
気液界面における熱伝導と温度勾配モデルに着目し、気泡流中の圧力波の弱非線形伝播過程を、理論と数値解析の観点から調べました。