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月別アーカイブ: 11月 2019

学生視点の金川研紹介’19(3)

M1学生に紹介を書いてもらいました(金川)。[20191117更新]


研究内容・配属理由・学会・イベントなどは、本年度に新たに加入したメンバーが書いているので、私は本研究室で2年間を過ごしてみて感じたことを紹介します。

注)私の紹介記事は、他のメンバーの紹介記事の補足になるので、他の記事を先に読むことを勧めます。

1.学生間の距離
昨年は、先輩方2名と同期と私の合計4人であったため、学生居室に行っても、誰もいないことが多く、研究以外では人と関わることが少ない研究室でした。しかし、今年は、メンバーが10人に増えたため、居室で人と会うことも多くなり、一緒にお昼ご飯を食べに学食に行ったり、お互いの趣味などについて紹介し合ったりと、研究以外で関わることも少しは増えたかと思います。それでも、まだまだ横のつながりは少ない研究室かもしれません。

2.私の思う金川研究室の魅力
金川研究室の魅力は、ワークライフバランスが実現できる点にあると思います。基本的には、個人での研究になるため、誰かにせかされることなく、自分のペースで研究ができます。そのため、効率よく研究を進めることができる人ならば、自分の時間も十分に取ることができると思います。研究以外の時間を、趣味に没頭するも良し、専攻以外の勉学に使うもよし、英語学習をするも良し、アルバイトをするも良し、就活をするも良しです。いろんな分野で、自分を高められる研究室だと思います。もちろん、すべての時間を研究に捧げても良しです笑。

3.金川研究室をおすすめする学生
前項で、自分の時間が十分に取ることができると説明しましたが、これは計画的に研究を行うことが前提での話です。そのため、金川研究室に向いている学生は、自分一人でも、やるべきことはしっかりやることのできる学生であると思います。誰かに見られていないと怠けてしまう学生には、残念ながら、この研究室は向かないと思います。つまり、オンとオフの切り替えがしっかりできる学生が、この研究室に向いているということです。

4.学会関連

私が2年間で参加した学会は、国内5件(京都・津田沼・札幌・博多・日立)、海外1件(サンフランシスコ)の計6件です。基本的には、先生から行く学会を提案していただくという形で、参加学会を決めてきました。初回の学会参加では、スライドの作成や話し方など、先生から膨大なアドバイスを頂き、準備に1か月程度の時間を使いましたが、数をこなしていけば、スライドもかなり練られたものになるため、今では発表準備に割く時間は非常に少なくなりました。個人的には、学会発表の魅力は、公の場で発表の経験を積めることだと思っています。学内の緩い雰囲気ではなく、外部のピリッとした雰囲気の中での発表の経験は、確実に社会に出たのちに役立つ経験であると思っています。また、学会は観光地で開かれることも多いため、発表日以外は、観光をしたり、ご当地料理を食べたりと、旅行としての楽しみもあるのも魅力の一つです。

5. 論文

私は2年間の間に、国際学会に参加する際の査読付き英文プロシーディングと、専門学術雑誌への和文査読付き論文の、2編の論文を投稿しました。他のメンバーも少なくとも2件論文を書いているため、大学院まで進んだ場合、国際学会の英文プロシーディングと、専門誌への和文論文投稿は、ほぼ必須になると思うので、覚悟しておいてください。ですが、論文作成も学会発表と同じで、1回目は作成に非常に時間がかかりますが、その後は、コツをつかめて、比較的に簡単に書き上げることができるかなと思います。

6.最後に
大学院まで進学した場合、研究室は、大学で過ごす時間の半分に当たる3年間を過ごす場所です。研究分野や先輩や友達から聞いたイメージにとらわれることなく、なるべく多くの研究室を訪問し、自分の目で自分に合っている研究室を見つけることを、強く勧めます 。(M1)

論文採択

前田(M1)の筆頭著者雑誌論文が採択されました。

前田泰希, 金川哲也, “気液各相の初期非一様流速分布を有する気泡流中圧力波の弱非線形理論,” 混相流, 掲載決定

流れと音と泡の関係に純粋な興味を抱き、可能な限りの普遍性を追求する拘りを捨てず、新理論を創ってくれました。

学生視点の金川研紹介’19(2/6)

卒業研究学生に紹介を書いてもらいました(金川)。


研究内容や指導方針については、先輩方が既に書かれていますので(2018年度のリンク1, 2018年度のリンク2)、私は「研究室配属体験記」と題して

1. なぜ金川研の配属を希望したか
2. 実際それが満たされたか

の2点について、ご説明することにします。見てくださった方の研究室配属の参考になれば幸いです。

(研究室の学生の雰囲気などは、飲み会の日誌を見ればだいたい分かると思います。とは言っても学生が集まるのは飲み会の時くらいですが…)


1.なぜ金川研を希望したか?
金川研の配属を希望した理由は、大まかに次の2つです。

(i) 「効率よく研究を進めたかったから」
(ii) 「分かりやすいスライド発表の仕方や文章の書き方を身につけたかったから」

(研究テーマについてはあまり気にしていませんでした。)

(i) 私は早期卒業対象生で、今年度ある程度忙しくなる見込みがあっため、理論研究ならば、自分のペースで研究を進めることができるため、合間時間などを見つけて効率良く進めることができるだろうという思惑がありました。

(実験や数値計算だと実験装置準備やコードのコンパイルエラーなど、まとまった時間が必要であったり場合によっては大きく手間取ってしまったりするイメージがありました。)

加えて、過去の金川研の日誌に「雑務やゼミがない」と書かれており、予定がバッティングしないで済みそうというのも後押しになりました。

(ii) 将来携わりたい具体的な分野がなかったということもあり、個人的に研究テーマで研究室を選ぶ必要性をあまり感じなかったため、”何を研究するか”よりも、”研究を通してどんな技術を会得できるか”を重要視したいという考えがありました。

そんな時に、以前、金川先生が「(研究室学生の)文章を書く能力やスライド発表の技術を鍛え抜いていて自信もある」というような発言をしていたのを思い出しました。

分かりやすい文章の書き方や伝わりやすいプレゼンの仕方などは、将来必ず役に立つ技術であるため、本当なら是非身に付けたいと思いました。

そこで、金川研学生の卒研発表の様子などを見学し、「確かに分かりやすい」と感じたため、金川研に入ることを決めました。

(この時に発表していた先輩方は、8月に見学した機械学会で、全員が、優秀講演賞を受賞していました。)


2. 実際それが満たされたか
早期卒業で忙しいということで、金川先生にご理解を示していただき、私の授業の予定に合わせて研究の負荷を調節していただきかなり効率良く進めることができています。

基本的にゼミなどはなく、個別面談の打ち合わせを週1でやるのみで融通がきくため(時間の変更や進捗がない場合などは中止も可能)、予定がバッティングしたのは結局1度もありませんでした。

定期的に飲み会が開催されますが、自由参加なので自分の予定に合わせて参加できました。(参加メンバーは変わりますが、毎回6~7割くらいの参加率で、飲み会の場で一度も会っていない先輩がいるくらいにゆるいです。)

ちなみに今年度は夏休みの終わり頃にゼミが1回のみ開催されました。(昨年度以前は0らしいです)

研究室内の学生の研究内容を知るための報告会で、実際に、先日京都大学で行われた発表会の質疑応答の際に、先輩の研究内容を把握していたことが役立ちました。

このように明確な目的がある場合、今後もゼミなどが不定期で開催されることがあるかもしれませんが、目的のない定期的な集まり等は今後もないかと思います

スライド発表と文章の書き方については、研究室配属前と比べたら、多少は上手になった自信があります。

というのも、研究室配属される前ですが
「ぶっちゃけ自分そんな文章書くの下手じゃないだろ」みたいな意識が正直ありました。
(これを読んでいる人の中にもそんな意識がある人がいるのではないでしょうか。)

そのような意識はこの7ヶ月で壊されました

まず、卒業研究Aで「自身の研究内容を1000字程度で説明する」という課題が課されましたが、私が書いた文章を金川先生に添削していただいたところ、140箇所の訂正と元の文章の原型もなくなった修正案が返ってきました。

また、先述の京都大学でのスライド発表では、割と自信満々(ではないが7割くらい自信があった)スライドのたたき台を出したのですが、先生の指摘に基づいて修正していき、スライドの最終決定稿では原型がなくなりました。(最初のたたき台と最終稿とを見比べると分かりやすさが段違いです。)

ということで、私は研究室配属前、”如何に文章が書けないか”と”如何にプレゼンができないか”を自覚すらできていないステージにいたということに気づかされました(当時結構凹みました)。その時に比べたら、多少上達したのではないかと思います。

やはり、文章を書く力やプレゼンの能力を身に着けるには、「コツがあって〜」というよりかは、自分で作ってみたものを、『第三者に理由付きで』否定してもらい、それを元に作り直して〜という作業を地道に繰り返すしかないと深く感じました。

「なぜその文を入れたのか?」

「今回主張を述べるために本当に必要な文か?」

「文と文のつながりに飛躍はないか?」

など丁寧に指摘してもらい、文章がより良くなるように自身で考える、これを繰り返すことで文章を書く力が身につくのだと思います。

このような地道な作業に付き合っていただける指導教官がついてくれるチャンスは、研究室配属以外では、もしかしたら無かったかもしれない(職場の上司もそこまでの面倒は見てくれないはず)ということを考えると、金川研を選んでよかったと考えています。

まとめると

「効率よく研究を進めたかったから」

「分かりやすいスライド発表の仕方や文章の書き方を身につけたかったから」

の両方について、満足しています。

以上(某卒研生)

学生からの金川研紹介’19(1/6)

3年生向けに、本年度の新メンバーに、 学生視点での研究室紹介を書いてもらいました。随時更新します(金川)。


大まかなことは過去2年分を見てもらえればだいたい分かると思うので,補足説明をします.

・研究内容

ほとんどの人にとって,気泡を含む液体中の圧力波がどのように伝わっていくのかを表す波動方程式を導出することが研究テーマです.流体力学などで学んだ連続の式,運動量保存式などを含む複数本の基礎方程式をいろいろな手法を用いて1本の波動方程式に帰着させるのですが,私はこの基礎式の仮定を取り払い,より実現象に近づけていくということをしています.今は理論解析が一段落し,数値解析に手を出し始めました.

数値解析で波の伝播の様相を描くほうをメインにしたり,液体中ではなく固体の振動を考えている人もいますが,全員がなにかしらの波動方程式を扱い,膨大な計算をすることになります.また,修士まで行くと数値解析もかなりの確率で扱うことになるかと思います.

以下,理論系(+数値解析系)研究のいい点と悪い点を少し書きます.

・いい点

場所も時間も完全に自身のペースでできる.私は遊ぶ日と研究の日をはっきり分けています.実験系は道具の発注や組み立て,大規模シミュレーション系はコンパイルエラーに悩まされることがあるがそういうものがない.

・悪い点

計算を間違えるとやり直し.計算が合っているのかどうかもいまいち確かめづらい.研究は基本的に一人なので孤独を感じるときがある.

・学会・論文

1人あたりの成果(論文,学会,表彰等)は構エネトップクラスではないかと思います.学会は年に1回はほぼ強制かと思いますが,それ以上は断ることも,自分から先生に話してどんどん行くこともできると思います.第一種奨学金の返済免除を狙っている人や,就活で研究をアピールしたい人,ドクター志望で学振を取りたい人(あとは旅行好きな人)などにとっては非常に恵まれているかと思います.

・イベント

今年の秋まで,飲み会以外の研究室イベントは一切ありませんでしたが,最近は何人かで昼食に行き,少し雑談することは増えてきました.また,この前の飲み会で,先生に研究室旅行を企画してくれと頼まれたこともあり,少しずつではありますがその話も出るようになりました.もしかしたら冬にスキー・スノボ旅行をすることになるかもしれません(もちろん自由参加).

・進路

私達のほとんどは機械工学の中の流体工学を研究テーマにしていることもあり,重工や自動車系メーカー希望の人が多いのかなと思います.あと,「理論系は就職できない,実験系は有利」みたいな話はよくありますが,そんなことはないです.実験・数値解析・理論に関わらず落ちる人は落ち,受かる人は受かります.しかし,研究対象はある程度重要なので,電気系メーカー希望だったり,いま流行りのAIエンジニアになりたいとなると,他の研究室や専攻のほうがいいとは思います.これは金川研に限ったことではなく,他の機械系研究室全てに言える話です.

金川研の良い点として,かなり就活に寛容というものがあります.基本的に手計算は時間がかかるので短期集中で一気に終わらせることが多いのですが,M1の年明けぐらいからM2の就活が一段落するまで,これらの作業はストップして就活に専念できます.ゼミなどの束縛が一切ないので,インターンにも行きやすかったです.あくまでこれは修士までの話で,博士の就活については全くわからないので先生に聞いてください.

・建物が汚い

金川研居室は三学に小部屋が2つあり,片方に6名,もう片方に4名がいます.このうち片方の建物は筑波大の中で最も汚い&ボロいと言っても過言ではありません.もう片方は,トイレなどは綺麗ですが,床や壁はどうしても古いなぁとは思ってしまいます.そもそも,筑波大の工学系研究室は他大学と比較したら古いです.学生の部屋は変わる可能性もあるらしいので,詳しいことは先生に聞いてください.

・まとめ

金川先生が苦手でなければ,非常にホワイトでおすすめできる研究室だと思います.

(ここでいうホワイトは「研究せず楽に卒業できる」という意味ではなく,本来学生がすべきでない雑務や,理不尽なこと,無駄なことがないという意味です.雑務としては,年に2回程度,研究室説明会の質疑やオープンキャンパスなどで手伝うことがあるぐらいです.忙しければ辞退可)

毎年GPAが高い人が入っているので,勉強好きな人が1日中バリバリ研究する場所なのかな?というイメージがあるかもしれませんが,皆さんを見る限りではそうではなく,研究成果をあげつつ私生活もしっかり楽しんでいるように思えます.

以上を読んで,少しでも金川研が気になったら研究室説明会に行き,実際に先生や学生と話すことをおすすめします.個人的には日本酒とビールが好きな人を歓迎しています.(某学生)