学生視点の金川研紹介’21(1)

B4の学生に、工シス学生の研究室配属向けの研究室紹介をかいてもらいました(金川)。


・金川研を志望した理由

まず1つ目は、学会発表や論文投稿を積極的に行い、「プレゼン能力」や「論理的な文章を書く能力」の指導に力を入れているという点です。自分は特定の分野に興味があったという訳ではなかったので、社会に出てどんな分野に進むとしても必要となる力を身につけたいと考えていました。2つ目はコアタイムがなく自分のペースで研究を進められるという点です。志望理由は主にこの2点ですが、他にも基礎研究に関心があったことや地道な式計算が嫌いではなかったことなど色々あります。

・研究生活

研究はTeamsにて先生とのチャットのやりとりや1対1での打ち合わせをすることで進めていきます。研究室全体で集まり進捗報告をするといったことは一度もありません。そのため、大学に行かなくてはいけない日というのはなく、自分は基本的に家で研究をしています。

また、研究対象は「気泡がたくさん含まれている水の流れ、いわゆる気泡流中を伝わる波」についてで、主に理論解析を行いますが、自分の場合はその後に数値解析も行いました。具体的には、配属後にまず先行研究の式変形を再現します。それが一通り終わったら、研究テーマとなる新たな要素を加えて手計算していきます。思うような研究成果が出そうにない場合はテーマを変えて再計算するといった感じです。ここまでは紙とペンさえあれば研究を進められます。得られた結果によっては次に数値解析に移ります。自分はPythonを用いて波形などの図を描いていきました。自分は数値解析を専門とする先輩と共同で行いましたが、1人で行うか先輩と行うかは自由に決められると思います。その後は得られた研究成果を公表するため、学会発表や論文執筆を行っていきます。学会発表に関してはまず講演日から3、4ヶ月前の参加申込時に講演タイトルやアブストを書きます。次に講演日から1、2ヶ月前までにTeXでA4数ページ分の講演原稿を書きます。そして、最後に2、3週間かけてスライド作りや発表、質疑応答の練習を行います。基本的には金川先生に文章や発表を見ていただき、主要な部分から細かいところまで添削していただきます。これを何度か繰り返すことで完成させます。

論文に関しては、掲載を目指しているという状況で、採択された経験はないのですが、基本的には学会の講演原稿と同じように進めていきます。以上がB4の10月までに経験した研究の流れです。

・最後に

研究室配属の際には、細かいことでも疑問点があれば遠慮せずに先生に聞いて、しっかりと情報を集めるのが良いです。授業を受けたことのある方は分かるかもしれませんが、金川先生は質問など迅速かつ丁寧に対応してくださると思います(B4)。