B4学生に研究室紹介を書いてもらいました(金川)。


2024年度4月に金川研に配属されたB4です!! これまでの金川研での約1年間の経験を振り返り、私が行ってきたことや感じたことをまとめてみました。

<研究生活>
配属されてからはじめは、研究を進めるにあたっての基礎的な勉強を行いました。週に1回のペースでB4の2名と金川先生の3人で対面の輪講として、論文を読み計算を追っていきながら金川研の研究の手法を学んでいきました。正直最初はついていくのが難しく、理解が十分でないところもありましたが、何とか勉強を進めていきました(>_<)。

6月頃になると、一通り知識が身についてきて、実際に自分が行う研究のテーマを決める時期になりました。以前から伝えていた自分の興味があるものの中から、金川先生がいくつかテーマ(研究の方向性)を持ってきてくださり、その中から選ぶという形で決定しました。まずは関連する論文をいくつか読み始めました。最初は論文の読み方も分かっておらず、加えて関連する論文は英語のものばかりであったため、金川先生や先輩方からアドバイスをもらってなんとか理解を深めていきました。これと並行して、簡単なところから実際に手計算も始めました。ここでも週に1回のペースで金川先生と面談を行い、定期的に進捗報告を行いながら、煮詰まっているところや研究の方向性でアドバイスをもらいます。春学期中は大学院の授業を受講しており、あまり研究の時間をがっつりと取れていたわけではなかったので、正直この時期の研究の進捗は芳しくなかったとは思います。そのような状況ではありましたが、テスト期間はそちらに力を入れてもいいとおっしゃっていただけたので、何とか授業との両立はできていました。

9月頃からはさらに研究に力を入れるようになりました。私は夏休み中かなり研究から離れていた時間があり(これについてはかなり金川先生から苦言を呈されていました( ̄ロ ̄lll)。)、成果があまり出ていなかったので、1日の研究時間を増やして研究に邁進しました。10月に入り、発表できる成果になる見通しが立ったので、11月と12月の2つの学会に参加することになりました。

11月からはそれぞれの学会に参加するにあたり、学会で発表する研究成果を記述する原稿論文の作成、発表スライドの作成と発表練習を行いました。発表時間10~15分という短い時間で自分の研究内容を伝えなければならないので、物理的な意味や直感的な説明を入れる必要があったのですが、私はそれまでただ先行研究に倣って式変形をしているだけで、その変形や用いた仮定にどのような意味があるかを考えてこなかったので、改めて先行研究の勉強を行いました。加えて、原稿論文作成は初めてで、スライド作成も経験が浅かったので、何度も何度も先生からのダメ出しを受けほとんどの部分をやり直しており、この時期は1日中研究室にこもって作業していました。

学会発表を終えて、まず1番感じたことは、自分の研究に対する理解度の低さです。質疑応答に対して、私は知識が足りていないため凌ごうとすることしか考えられず、質問者により深く理解してもらうことが出来ませんでした。これを改善するためには、先生から与えられたことを受動的にこなすのではなく、能動的に研究に必要なことを考え、行動していく必要性があるということを改めて実感しました。

1月からは、金川研のB4が毎年3月に参加する学会の予稿論文の作成と、卒業論文の執筆、卒論発表の準備に注力しています。現在出ている結果をさらに発展させていくために、関連する論文を調べて考察を膨らませるということを行っています。

また、1年を通しての話ですが、月に1回程度のペースで学生ゼミが行われています。基本的に、ここで研究室のメンバーが今どのような研究を行っているのかということを知ります。またこのタイミングで自分の研究で詰まっているところを共有して、アドバイスを先輩方からもらいます。複数の人たちから自分の研究についての指摘をいただくことで、止まってたところからスッと進むことがあるので、ここの機会は結構重要だったりします。

<居室の生活>
堅苦しい研究についての話はここまでにして、ここからは居室での生活について話していきます!!

金川研は以前まで居室に人がいることはあまりなく、学生間の交流も多くなかったというお話を先輩方から聞きましたが、今年の私が入ってから感じた雰囲気は、その話とはまるで反対だなという印象です。私は夜型なので基本午後(夕方)から居室に行くのですが、ほぼ毎日誰かしらがいます。なので私は鍵を自分で開けて入ったことがあまりないですね(笑)。また、先輩方は気さくな方ばかりなので、わからないことがあればすぐに質問にも行けます。

金川研にはコアタイムがなく、また研究内容も手計算がメインなので、もちろん自宅など自分の好きな場所で研究もできます。ここら辺は学生が自由に決められるのですが、私は居室で研究するのが好みです。これには居室で研究するのが一番集中できるという理由が大きいのですが、他にも理由があります。

今年から変わったと先輩方がよくおっしゃっているのが、研究室内のメンバーでよく遊ぶようになったということです。学生ゼミの後夜ご飯に行ったり、普段の日の夜に研究室にいるメンバーでゲームや麻雀をしたり、テニスをしに行ったりしています。また、フッ軽な人が多いので、遊びに誘えば誰かしらは乗ってきてくれると思います(^^)。このような雰囲気が好きで、私は居室にいることが多いです!

また、先生が企画する飲み会が年に何回かあります。参加は任意なので行きたい人だけ行くといった感じで、嫌な雰囲気はないです。しかも、先生が半分以上代金を負担してくれるので、財布に優しいというのが学生にとってはうれしい点ですね!

ほかにも、最近はスイーツ会のようなものが何やらあるらしく、私は参加したことはありませんが、次に開催されることがあればぜひ同行したいと狙っているところです。(◉ω◉`)

<全体を振り返って>
配属される前、金川研に惹かれた一つの要因は、その表彰例の多さでした。「自分も入れば何かもらえるかも!」なんて安易に考えていたのですが、現実はそう甘くはありませんでした。これらの華々しい成果の裏には、自分よりもずっと優秀な先輩方のえげつない努力の上に成り立っていたものだということを、この一年で実感しました。先生や先輩方には多大な手助けをしていただいており、これがなければ何も成果は出せなかったと思うほどありがたいことなのですが、最も重要なのは、やはり自分で考えて自ら進んで行動してたくさんの努力をすることだと改めて学びました。これは逆に言えば、やりたいことがあれば自分から動けばかなり多くのことが出来るということです(多分)。こうしたことを考えると、大変ではありますが、研究を行う力はかなりつく研究室だと思います。

私は怠惰な性格ゆえ、この努力に正直苦労していますが、「これくらいの努力ができるようにならなければ今後やっていけない」と自分に言い聞かせ、日々自らの心に鞭打っています(T_T)。いまだに自分は理解が及んでいないなと感じることが多くあり、後輩ができたときに見当違いなことを言ってしまうのではないかという不安が大きく、むしろ優秀な後輩に教えを乞うことになるのではないかと怯えている(°Д°;)のですが、先輩方のような頼れる存在というものを目標に精進してまいりたいと思います!!(`・ω・´) (B4)

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