M1の学生に久しぶりに日誌を書いてもらいました(金川)。
関東は急に気温が低くなった今日のこの頃です。M1になって5か月ほど経ったので,現在の進捗などについて書こうと思います。
私は,主に学類生の頃のテーマの拡張版について研究しています。実は4月より前から取り組んでいましたが,物理的におかしな結果しか出ず,詰まっていました。
そこで,一から前提を見直して,いろいろ考えてみたところ,それらしき結果を得ることができました。最近の学会では,その結果について発表しています。
ということでこれまでの5か月ほどは,1つのテーマについてずっと研究をしていたわけですが,様々な発見がありました。
1つ目は,前提の見直しです。理論研究では実験とは異なり,予期せぬ条件などは基本的にないため私は,前提や設定を「当たり前」としがちでした。しかし,結果がおかしいということは,どこかがおかしいということです。過程に間違いがある可能性の方が多いですが,一から見直すことの重要性に改めて気づきました。
2つ目は,表現の仕方です。1枚1枚のスライドのわかりやすさはもちろん重要ですが,どのような流れで話されるのが自然なのか考えることも重要だな,と思いました。また,当たり前ですが,そもそも表現が適切なのか,を文献を読んだりして根本から見直すのも大切だなと再認識しました。
この2つは,辿っていくと「初心忘るべからず」につながると思います。
最近は研究生活に慣れてきて,いろいろと「楽をする」部分が増えていると思います。近頃新しいテーマに取り組む話もあるので,このあたりで気を引き締め直したいです(M1)。