学会見学に参加した4年生による参加記を掲載します。

8月8日に東北大学 青葉山東キャンパスにて日本混相流学会主催の混相流シンポジウム2018が開催されたので、M1の1名が学会発表、B4の2名が学会見学ということで参加した。
私にとっては初めての学会見学ということもあり、講演内容を理解できるものは多くななかったが、学会というものがどういうもので、どういう流れで進められるものなのか、どのような発表だと聴いている人の興味を引き付けることができるのかを学ぶことができ、今後私が学会発表で参加するときの参考になった。
2日目は台風の影響で学会が中止になってしまったので、1日だけの参加だったが、多くを学ぶことができ、有意義な学会見学だった。

 8月8日から3日間に渡って東北大学で混相流シンポジウムが行われた.M1の先輩1名の発表に付き添う形で学会の見学を行った.
今回は発表はしないものの,学会なるものに初めて参加したが,普段から理論解析での研究を行っている自分にとって,普段全く触れない数値解析系や実験系の研究の講演を聞けたことは大きな収穫であったと思う.
また,“混相流”という分野の守備範囲の広さゆえに,普段自分が扱っている気・液の二相流だけでなく,固・気の二相流や固・液・液や気・気・液の三相流の研究の講演を聞くことができ,自分の研究に直接的には関係することはないかもしれないが,改めて自分の研究のフィールドの広さを実感した.
今回の学会でとりわけ多く見られたのはウルトラファインバブル(UFB)に関する研究だった.UFBに関するもので聞くことができた講演はどれも産業応用を念頭に置いた実験的研究に関するもので,UFBに限らずデータの積み重ねによる経験則的な研究も数多く存在することを知った.
その一方で理論的な予測から数値的あるいは実験的な解析を行っている研究もあった.自身が行っている研究もこのように発展していくと思われるため,非常に面白く感じたし,また研究を進めていくうえでも大いに参考になった.
また技術的な話になるが,講演をしている方の話す速さや,間合い,質疑応答の受け答えの仕方など,今後自分が学会発表をしていくうえで参考にできそうなテクニックも取り入れることができた.
今回の学会見学を通して,多くの研究や,研究者どうしのやり取りを目の当たりにして,自身の研究に対するモチベーションがさらに上がった.今後来たる学会発表を見据えて,より精進したいと感じた.