本日のゼミでは、新M1生2名のうち1名に卒研発表会のスライドを用いて発表を行って頂き、発表中に生じた疑問点を新B4らが質問することで、研究の大枠の把握や前提として知っておくべき用語やその定義の確認を行った。
 まず気泡流中の波のうちFast modeの理論的考察を行ったということ、なぜそのような考察が要請されるかを確認した。また「なぜ“弱”非線形波が対象なのか」という疑問から、弱非線形波と強非線形波の直感的および数学的な違いを理解し、考察対象が弱非線形波となることへの疑問を解消した。さらに、分散性、群速度、位相速度について説明を受け、単相中では(原則として)波の分散性が現れないことや、分散性と群速度、位相速度の関係を確認した。その後用いた基礎方程式系や解析の手法、最終的に得られた方程式を確認した。パラメータスケーリング法などの厳密な理解までは至らなかったがそれらの手法の特徴や用いる狙いは大まかであるものの把握できたと思う。また得られた方程式が線形の場合に限って、解として正弦波解を仮定することで線形分散関係が得られることが金川先生から例示された。(文責:(株)文責分析社)