2022/9/16から9/18の日程で「火山学勉強会2022@北海道駒ヶ岳」に参加しました。この勉強会では、巡検や研究発表を通して、全国の大学から集まった火山を専門にする大学院生・学部生が交流を行います。これまで一切関わりのなかった火山学界隈で同世代の横の繋がりを作ることができる、非常に良い機会となりました。
今回は「気泡を含む粘弾性マグマ中の地震波伝播を記述する数理モデル」というタイトルでポスター発表を行いました。自分がこれまで従事してきた「気泡流中を伝播する圧力波(流体工学)」の理論を火山学にも応用できそうだ、という思い付きから始めた研究ですが、マグマ・気泡・地震波という全く異なる現象の相互作用に着目するアイディアに対して、思いがけずも好評を頂くことができました。一方、マグマ溜まり以外の地殻中を伝播する際の影響や、地震波の観測精度など、理論だけではカバーしきれない問題がまだまだ山積しています。本勉強会に留まらず、今後様々な研究集会に参加することで火山に関して理解を深め、自身の研究の糧にしたいと考えています(D2 鮎貝崇広)。