学生からの金川研紹介(9)

●この研究室に合う学生
合う学生の例は、他の記事で複数挙がっているので、逆に「合わないのではないかな?」という人の例を列挙していきます。
先生の授業の様子から分かると思いますが、数式の厳密性・適切性をじっくり検討するのが面倒だという人にはたぶん向きません。そういった人にとって、日々の打合せで先生から頂く指摘は苦痛でしかないと思います。金川先生に限らず、指導教員との相性の不一致があると、研究が辛くなるだけなので、慎重に検討した方がよいと思います(これが原因で病んだ人を学外で数人知っています)。
個人プレーがメインとなる理論研究の性格上、「研究において」団結を求める人にもあまり向かないと思います。研究の大部分が個人ワークです。
また、数学的手法で理論解析を進めるので数学嫌いの人にも向きません。

●学生間の仲や距離感
今年は人数が増え、去年よりさらに活気が増したと思います。飲み会も賑やかになってきました。詳しい状況は他の記事を参照してください。

●本研究室の学内や学会での立ち位置
学会に複数件出席した限りでは、近年の流体研究は、混相流(気体と液体の相が混ざっている流体)分野においては、実験や数値シミュレーションが主流であるように感じます。その点ではこの研究室の研究課題は異端なのではないかなと思います。たぶん学会に出席したときに理論解析をしている研究はこの研究室以外にないのではないかなと思います。誰もやっていないことでなければ研究にならないはずですので、裏を返せば、流行に乗らずにオリジナルなことをやっているのだと思います。

●各種学会参加、論文投稿、受賞など
学会参加・論文投稿は極めて積極的な研究室です。他の記事に書いてある気がしますが、国内学会についてはB4のうちから派遣、国際会議についても修士は年一回以上の派遣があります。参考までにM1の間に先生から発表を打診された学会は、国内3件、国際1件です。これに加えて自ら希望して派遣してもらうこともできます。
また、論文投稿については、修士の間に査読付き雑誌1件のペースでほぼ全員書いています。また、国際会議に参加する際のプロシーディングス(ミニ論文のようなもの)も書きます。
こういった経験ができるので、発表能力や文章作成能力は格段に身につくのではないでしょうか。少なくとも自分の周りの同期は身についているように感じます。
受賞に関しては、時と場合によることがあるので何とも言えません。受賞している人もいる模様ですが、基本的に偶然性の強いものなので、この研究室に入れば何かしらの賞がとれると期待してしまうと、とれなかった時のダメージが大きいので期待はしない方がよいです。一生懸命練習して等身大の自分で臨みましょう。 (M1)