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教育・指導方針

  1. 要領重視の指導を行うと同時に、最大限の成果を挙げています。決して、研究をスムーズに進める意味での「要領」ではなく、学生の自由や研究スタイルの個性を尊重する意味での「要領」です。 研究は、うまく行かない場面の方が多く、要領の悪い作業は必ず含むものです。
  2. 週一での金川との面談(進捗がなければ15分程度、話が膨らめば2時間程度)のみ必須ですが、LINEやウエブ面談も可能です(現時点でこれを選ぶ学生はほぼいません)。頻繁な指導、あるいは、2週に一度などの指導も可能です。
  3. 拘束時間の長いゼミや、暗黙のコアタイムはありません。無駄を省くことを重視しています。学生の価値観や人物はそれぞれですので、精神論を言うことは(まず) ありませんが、ネガティブにいえば、人間面の教育を怠っているともいえます。金川が個人的に自身の人間性に問題を感じている点もあります。
  4. 宅通の学生はほぼ研究室にいません。休日も毎日いる学生もいますが、どちらかと言えば少数派です。研究室の所在で評価はしません。これは、理論系なので可能なことかもしれません。
  5. 世間一般の「研究室」に比べると、結束は弱い?といえる面がありそうです(主観)。理論系は個人プレーの要素が強いことも関係しているでしょう。しかし、研究室は、封建的な上下関係や、お友達作りを、主目的とする場ではないと考えます。
  6. 金川との(学問上の)相性が良いことは必須でしょう(指導教員と相性が悪い時、被害を被るのは、学生です)。 この点は、授業との相性で判断してください。容易に想像つくでしょうが、緻密性、論理性、厳密性への追求に価値を感じない人は、辛いだけでしょうし、ラクになんとなくの研究で卒業したい人とのマッチングも取れないでしょう。
  7. 飲み会が1~2か月に1度ですが、学会出張が多く出先での宴会も多いです。簡潔に一次会で終えますが、二次会を(学生で)開催しても構いませんし、金川抜きの飲み会も歓迎です。参加率は高いですが、毎回いない人も、いる人もいます。
  8. 研究室内の人間関係を重視する人、そこまででもない人、いろいろなタイプがいますが、無関心な人はいないと見受けられます。全員真面目で成績優秀な点は共通していますが、性格面では比較的温厚で物静かな人物が多く、趣味や私生活は多様に見受けられます。自分からどんどん話しかけるよりも、比較的小人数(3名前後?)での会話を好む学生が多いように認識しています。 これは現時点での状況に過ぎません。学生とその人物は、どんどん入れ替わりますし、人間関係面での問題さえ生じなければ、どうあっても良いと考えています(学生から金川への相談があり、僅かに問題が生じると考えたので、教員側がアクションをとった例もありますが、原則、学生同士に任せています)。ハイテンションな人、オタクな人、誰でも大歓迎です(上記、相性とは、学問上のものであり、人間面相性は全く問いません。そもそも、金川のような異端児と、人間的相性やマッチングがとれる人物はいないでしょう)。
  9. 創設3年目でありながら、研究実績は極めて顕著です。現時点で、全学生が、修士修了までに査読付雑誌論文を公表予定です(うち数名は、M1時点で筆頭著者として掲載されており、これは、システム情報工学研究科でもトップクラスと自負します)。学類4年生での学長表彰受賞、各種学会から多数の優秀講演表彰などを授与されるなどの受賞実績から、学内外での客観的評価も極めて高いと自負します。全学生が優秀のため、切磋琢磨する雰囲気があります。実力がつくというメリットのみならず、奨学金の返済免除などの可能性も極めて高いです。
  10. 稀に勘違いされますが、決してラクな研究室ではありません(主観)。生活スタイルが「ラフ」でよく、進め方も自由なだけで、研究活動は強要しますし、特に、数学的厳密性と物理への理解を重視します。論文執筆やプレゼンテーションの指導を重視しますが、公開処刑ではなく、あくまでも1対1で厳しく指導します(文章力とプレゼン力は一生使えます)。なお、「厳しい」ですが、「叱る・怒る」ことはありません。 人物と厳しさは、ほぼ、金川の講義と同様と思ってください。
  11. 「実験」や「応用研究」をすると、就活で有利と勘違いする学生が多いようです。基礎理論研究のメリットは、汎用性の高さにあると考えます。たとえば、ガソリンエンジンの燃費向上といった「特定の応用先にしか使えない」研究をした学生が、自動車メーカーのディーゼルエンジンの部署に配属されたとき、どう対応するでしょうか(学生時代の研究が企業の部署と合致することは99%ありえません)。基礎研究は、広範の応用や産業のほぼ全てに、直接的ではなくても、貢献できる魅力があります。簡単に言えば、つぶしがききます。また、頭を使う研究ですから、3年間で、相当の論理的思考力がつきますし、人生で欠かせない作文力やプレゼン力の向上は、大学院在学中の必須事項です。レールを敷くのではなく、学生の自主性を重視していますので、計画的に要領よく仕事を進める力も身につくはずです。
  12. 研究者業界に限った話ですが、「理論から実験」や「基礎から応用」への転向例はありますが、逆は見聞きしません。つまり、理論や基礎を選び、その先の進路で、実験や応用へ転向することはできても、その逆は、実質的に不可能なのだと推測します。さて、「基礎から応用」は自然といえますが、「理論から実験」とは、どのような場合でしょうか。理論をやっていれば、「どのような実験結果がほしいか?」がわかる点が重要です【金川研では、実験は行いませんが、文献や共同研究などで得られた「実験事実」は極めて重視します。理工系において実験事実は重要です】。つまり、バクチ的に無駄な回数の実験をする必要がなくなります。この考えは、理工系の企業、とくに、モノづくりの現場で活躍する上でも、本質的には同じものと信じます。関心対象が大型機械・機器にあるならば、なおのこと、コスト削減が重要であり、この観点は大学・企業を問いません。
  13. 「流体力学と熱力学への興味」は、あまり重視しません。『理論的(非実験的)手法』への関心・興味・適性のほうを重視します。ここでも、「日々どのような作業をするのか?」という現実を重視し、「流体現象の〇〇を明らかにしたい」は、その少し先にあります。たとえば、機械力学や材料力学にも着手しており、金川の中で、力学であればなんでもよい、 と考え方が最近変わりつつあります。たた、この点で、教員と学生の価値観が一致する必要はありません。単純に流体力学に興味がある人はもちろん歓迎です。
  14. まとめると、自分のスタイルで研究を進めたくて、(それなりに高い)意欲のあり、理論的手法(数値計算は、相当確率で含むが、興味がなければ理論のみで完結可能)での研究に何らかの関心がある学生を歓迎します。ただし、研究の性質上、物理と数学に対する最低限の基礎学力や向上心がない場合には、卒業・修了が厳しくなる可能性を秘めます。