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研究室指針

【研究室生活】

金川研は、学生の自主性に任せており、良い意味での放任型の教育体制です。その教育精神として、週一以上での行き過ぎたプレッシャーを掛けない配慮が根底にあります。

研究室生活では、3年生までとは比べ物にならない位、想像もつかない位、指導教員と学生の関係が重要となります。教員と学生が、どれほど良好な人間関係・信頼関係を築けていても、学生の気持ちに立てば、毎日顔を合わせた度に、研究の進捗を問われた(あるいは話題に出された)ならば、残念ながら、プレッシャーに感じない学生はいないと判断するからです(そのようなプレッシャー型教育を批判するものではありません)。

金川研の理論研究はどこでもできます。なので、週一のゼミを除いて、研究室に来たくなければ、自宅や図書館で研究してもよいですし、朝型でも夜型でも構いません。当然ながら、コアタイムはありません(ゼミを除く)。むろん、週一以上での個別相談や指導希望には、随時対応しています。


(余談)今年度8月時点の例でいうと、金川が学生居室を覗きにゆくと、そもそも、鍵がかかっており、4年生2名の顔は殆ど見かけません。「普段は来なくて”も”よい」といったからか、想定以上に研究室に来る頻度が低いです。

しかしながら、週一のゼミでの研究進捗報告を聞くと、滞りなく、むしろ金川の想定以上に進んでいることから、自宅などで相当量の作業を行っていると判断し、何の問題もありません。また、朝型で生活しているようです。


なお、「研究室に来なくてよい」とは、決して、金川研がラクで緩い研究室であることを意味しません


【理論研究の特性】

理論的研究は、実験的研究に比べて、個人プレーのカラーが濃いがゆえに、自身の脳内で徹底的に考えるための自由が最重要です。これを最重視しています。

しかし、指導教員との一定頻度での進捗報告や相談は欠かせません。とくに、これまで受け身の座学を受けてきた4年生が勘違いしがちなのですが、(少なくとも学生の)研究とは、1人でやるものではありません。(一応の)プロである金川は単著論文を書いていますが、学生が「1人で」研究することは99%不可能です。学生は「教員と一緒に」研究を行うと考えてください。したがって、指導教員は、教えを乞うと同時に、共同研究者ですから、封建的な上下関係に捉われず、こと研究においては、対等な議論ができねばなりません。この意味で、遠慮しがちな態度は好ましくありません。

研究は、まだ世界で誰も知らないことを発見し、知識の形で永久に残すことを指します。その意味で、教員から教わっていた3年生までとは異なり、学生が教員に教えるのです。この意味で、学生は、極論、教員を超えなければなりません。


たとえば、学生から「上手くゆかない」と相談され、金川にはその解決法が9割方わかるとします。それを教えることもあれば、敢えて教えないこともあります。前者の理由は、自身で気づくには難易度が高すぎる場合や各種〆切の期日が迫っている場合などが、後者の理由には学生のみで気づかせる意図や1割の間違いの可能性を秘めることから敢えて泳がせる意図などが挙げられます。


具体的には、週一で金川と会うことは必須(=ゼミへの出席=卒業研究A/Bの単位認定の最低条件=卒業論文の提出資格)です。

これを怠ると、卒業・修了が出来なくなる可能性があります。むろん、週一以上での勉強・研究相談にも、随時対応します。

なぜ、「週一」なのでしょうか。教員と学生は、一定の距離を保つべきと考えるからです。これは、深い思考と地道な作業を要する理論研究において、極めて重要です。実験研究に比較して、理論研究は個人プレーの色彩が強いことを、再強調しておきます。

手計算の式変形が、一度でうまくゆくことはありえません。もはや、問題集でいう「解答」などありません。上手くいかなかったときに、悲観視せず、何度も、振り出しに戻って、地味極まりない計算を、一行一行、地道に繰り返すことが最重要です。逆に言えば、これに嫌気を感じる人は、金川研を志望すべきではないと判断します(金川研での研究が苦痛でしかないと想定するからです)。

逆にいえば、何を参照してもよいのです。知識量やセンスよりも、膨大な手計算・式変形を、地道に、最後まで、丁寧に、やり遂げる忍耐力があるか、が重要です。だからこそ、数学が嫌いな人、数式を見ると吐き気がする人、物理現象を数式で予言することに面白味を感じない人は、金川研とは、間違いなくマッチングしないことを強調します(*)。なお、研究対象は数学ではなくて物理ですから、数学が好きである必要はありませんが、物理が嫌いで仕方がないという人はご遠慮ください。


(*)言うまでもないことかもしれませんが、人によって、マッチングする研究室は違って当たり前です。だからこそ、工学システム学類には、沢山の先生がおられ、多彩な研究室があるといえるでしょう。金川研とマッチングしないことは、何のマイナスでもありません。他にマッチングしうる研究室が、たくさんあるはずだからです。


【教育指針】

金川の教育方針や普段の様子は「熱力学」と「応用数学」の講義とほぼ同じと考えてください。したがって、工学システム学類の教員としても、人間としても、少々特殊なタイプでしょう。

しかし、研究は勉強とは異なりますし、研究対象は、熱力学というよりも、流体力学です。進捗報告などにおいて、あまりにも努力量が少なければ、口を尖らせます。相応の努力は必要だからです。しかし、上手くいっていないことを責めることはありません。研究以前の勉強を極めて重視します。研究・勉強に対するいい加減な態度は許容しません。


(余談)本年度8月時点では、幸い(?)、口を尖らせたケースが、まだありません。これは、金川の指導が的確というよりも、手前味噌ですが、今年度の配属生が、極めて優秀・意欲的・努力家であることが大きいと分析しています。


【行事】

新設研究室であるので、雰囲気も含め、学生と一緒に伝統を作ってゆくつもりです。行事への参加や、お酒は、強要しません。新入生歓迎会や忘年会以外は、原則、金川からは企画しない予定です。学生同士で金川を省いて飲みに行きたければお気遣いは不要ですし、金川を誘いたければ誘ってください(ただし、行くかどうかは、わかりませんが)。

5月末から現在まで、2週に一度、ゼミ開始前に、学外昼食会を行っており、これを恒例行事にする予定です。

(余談)本年度は、1月に配属歓迎会、3月に福岡出張(共同研究先)、7月に大学院入試打ち上げを行いました。


【注意】

金川研究室は、派手な工学応用研究や、実験主体の研究は行いません。数学が嫌いな人、物理が苦手な人、確固たる基礎学力を軽視して研究だけに専念したい人、流行り好きな人、派手好きな人、工学部や工学系大学院を就職予備校と捉える人には、金川研究室は、一切マッチングしません。


このようなネガティブな情報を強調するのはなぜでしょうか。極めて重要な観点だからです。卒業研究では、教員が学生を選ぶのではなく、「”学生が”教員を選ぶ」からです。

とはいえ、特定の研究室に希望者が集中するなど、場合によっては、そもそも、選べる権利・資格がないかもしれません。

それゆえ、3年秋終了時までのGPAが高いに越したことはありません。一般に、成績が全てではありませんし、成績と研究に相関はないと言われます。しかし、成績トップならば、どの研究室も選べる権利を獲得できることは、事実です。

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